園長のひとりごと

三つ子の魂百まで
2018-07-14
 平均寿命、百歳の時代が迫っている。百歳といえば、昔から「三つ子の魂百まで」とよく言われる。三つ子といえば約3才、それまでの成長・そして性格が、良くも悪くも長く人生に影響を与えるという例えである。しかし幼き頃のこの年月を記憶している大人はどのくらいいるのだろうか。それは皆無に等しい。結論「三つ子の魂」創りの記憶は残らない…残らなくてもよいのである。生まれてから約3年の間に、子どもたちは、自らの意思で身体をほぼ自由に動かせるようになる。そして見る、聞く、感じる、あらゆる能力も同時に発達していく。これらすべてが新鮮で、楽しく、自由で、この時期に訪れる喜びは測りしれない。この現われてはすぐに消える喜びの一つ一つが、「百まで通じる魂」を創っていく大切な体験なのだ。子どもたちは、愛・信頼・感謝の心を備えた高性能で長期保証の魂創りを目的に、周囲に目を光らせ、時には汚れ、時には怪我をし、そして怒られながらも懸命に感動体験、喜びを探し求めているのだ。一見無意味を感じさせる子どもたちの動きは、しっかりと一世紀先へ繋がっている。
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梅雨
2018-06-30
 昨日も雨、今日も雨。梅雨という時期は、子どもたちにとって退屈を強いられます。お家のなかで、絵本を読んだり、積み木をしたり、時の流れが、普段よりもなんだか長く感じます。窓から外を恨めしそうに覗いても、どんより曇から、雨がパラパラ、時にはザーザー降っています。庭も道も、いつもはない水溜まりがいっぱい、ますます外には出られません。出たいとも思いません。でもこれは、経験豊富な大人の話。実は子どもたち、雨を感じる経験はあまりしていません。顔や手に水滴が当たった感触、服やズボンに浮かんでくる水玉模様、雨の日は不思議なことがいっぱいです。しかしこのままでは、びちゃびちゃです。傘をさして、あら不思議!自分の周りだけ雨が降っていません。そして、長靴を履いて、また不思議!いつもは、水溜まりの前まで来ると「だめよー!!」と響き渡るお母さんの声も聞こえません。そのまま、びちゃびちゃ、水溜まりでの足踏みは、とても楽しい一時です。子どもたちは、感じたい、知りたいのです。雨が止み、昨日あった水溜まりは、すっかりと無くなりした。でもまた雨が降った日、そこに再び、水溜まりと学びが待っていてくれます。長靴と傘を用意して、自然を感じる姿、そしてはじめて自然から身を守ろうとする姿を見守ってあげて下さい。「だめよー!!」の叫び声が響き渡りませんように、くれぐれも長靴は忘れずに!そして風邪にも充分お気を付け下さいね☂

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魂の伝達
2018-06-15
 子どもたちは日々、親(大人)の行動、言動、感情、しぐさ、思いを感じています。そして自分のなかに取り込んでいます。子どもたちの人格は生まれてから数年間で作られるといわれますが、親子が似ているのは遺伝的なものだけではありません。親(大人)のなかにみた行動、言動、感情などがそのまま子どものなかで消化され、一つの魂(人格)となっていきます。親(大人)として子どもたちに何を感じてもらいたいのか、何を伝えたいのか、そして何を残したいのか。親(大人)の魂はしっかりと子どもへ伝わり、受継がれていくのです。
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親子でドライブ
2018-05-29
 子育てとは?「子育て」という車を、親子で運転しています。では子どもはどの席?親(大人)はどの席?子どもは運転席に座っています。そして親(大人)は、なんと車です!それもセーフティドライブ装置付きです。枠からはみ出しそうになったら、少しの振動でハンドルを戻してあげます。道を間違えたら、一度止まって、一緒に考えながら、ナビで別のルートを再検索。時には、ターボを使ってぐんぐん加速。自動ブレーキが作動することもたまにはあります。最新式のいい車です。でも、一番重要なエンジンは?それは、電気でも、ハイブリットでもありません。それは子どもを認めて、一緒に楽しむという優しく大きなエンジンです♪このエンジンをのせていないと、「子育て」という車は、なかなか上手く走りません!?いつ、どこへは運転手を信頼して、しっかりとエンジンを整備、点検して、笑顔が絶えない素敵な旅に、子どもと一緒に出掛けてください♪
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実況中継中
2018-05-08
 赤ちゃんは、生まれてすぐに言葉を求めています。「まだ、話をしても分からないし、返事をしてくれることもないから、もう少し大きくなってから」とか「話かける言葉、話題が見つからない。すぐに言葉、話が底をつく」ことはよくあると思います。そんな時は、テレビのアナウンサーになったつもりで、自分の動き、又周囲の環境を実況中継してみてはどうでしょうか。無理に赤ちゃんに語りかけるのではなく、独り言でOKです。「今、洗濯物を干しています♪この白い服はお母さんのです♪お~っと、お父さんの靴下に穴が開いています!!長年お疲れさまでした~。明日から新しい靴下さんに選手交代で~す♪」とか、「おーっと。○○ちゃんが泣いちゃいました!目から涙が溢れています。お腹が空いたのかな~?眠たいのかな~?お母さんも大きなあくびが、出そうです♪ふぁ~~お母さんも涙が出ちゃいました」なんでも構いません。赤ちゃんに合わせて、簡単な言葉ばかり選ぶ必要はありません。遠慮しないで、どんどん言葉のシャワーで、赤ちゃんを包んであげてください。大事なポイントは一つだけ、それは、笑顔です。「お母さんが、ニコニコ楽しそうに、なにかを話してくれている。なんだろう?」子どもたちは、笑顔が大好きです。そして言葉を求めています。難しく考えず、今日から我が家のアナウンサーになってみてください。
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