園長のひとりごと

小学校へバトンタッチ
2018-03-24
 昨今、保育・教育界では、就学前教育と小学校の連携、接続の話題をよく耳にします。
子どもたちにとって、保育園から小学校という新しい世界へ移るということは、身体にも心にも大きな変化を要求されます。就学前の子どもたちは、感じることで成長しています。楽しいこと、嬉しいこと、驚くことなどを何度も繰り返し感じながら成長していきます。その成長のなかに、自然と記憶も育ってはいますが、記憶よりも、感じることを自ら優先して成長する時期が、就学前の乳幼児期です。対して就学後、子どもたちの成長には多くの記憶が求められるようになります。
1日数科目の授業、そして宿題、テスト、成績、就学前とは大きく異なる環境が子どもたちを待っています。そのなかで、「感じる」という成長は、徐々に減少していきますが、果たしてこの必然的な転換期は、子どもたちのスムーズな発達、成長に即しているのでしょうか。
保育園で共に過ごしてきた子どもたちを、卒園式で見送るとき、この数年間で、この子どもたちと「命を感じる」関わりがしっかりと持てたのかと自問します。「いのちの大切さを知り、自分のいのちも他のいのちも大切にする」当園の保育目標にもありますが、命とは、この社会、世界で、もっとも重く、もっとも尊いものです。就学前6年間の保育園生活に於いても、虫や生き物などを大切にするという話は、頻繁にしています。園庭で、蟻の行列をみる、蝉を捕まえる、蝶を追いかける、園内では絵本や紙芝居を通して毎日のように、命の大切さを伝えています。しかし、実際、命の大切さを就学前の園児に対して、強く心に響かせるということには限界を感じるのも悔しい現実です。
この保育園の思いをしっかりと小学校に受け継いでいただくことも、重要な連携の一つだと感じます。
自殺の低年齢化が、大きな社会問題となっていますが、心の成長を理解し、ゆとりのある環境設定、そして「命を感じる」ことにも重きを置いた初等教育の再構築こそ、数々の諸問題(人口減少、少子高齢化、人工知能AIとの共存)のなか、心豊かに、愛を持った一人の人を育てるために必要なのではないでしょうか。教育制度が大きく変わろうとしている今、小学1年生というデリケートな転換期に「命の尊さ」、そして「自分は愛されている」という思いを、しっかりと感じることの出来る環境を整えることも、決して不可能ではないと思います。小学校入学が、最も大切な「子どもたちの第一歩」であることを忘れた教育改革では、未来を豊かにすることは困難です。保育、教育とは個人の為だけではなく、みんなの未来をつくっていること、そして子どもたちの幸せは、必ずみんなの幸せに繋がっていくことを我々大人は忘れてはいけません。
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安心♪
2018-03-15
 子どもたちの安心、それはお母さんお父さんの身体に触れているときです。それではお母さんお父さんの安心はどうでしょう。今度は逆に子どもの身体に触れているときです。親子は安心を共有しています。親も子どもから、心の安らぎをもらっているのです。子育てとは、親から子どもへの一方通行ではなく、親も子どもから大切なものを沢山もらっています。何かに疲れたとき、子どもにそっと寄り添ってみてください。子どもは、何も言わずあなたを受け入れ、そして優しい笑顔であなたを受け止めてくれますよ♪子どもは無条件であなたを愛してくれています。あなたもその愛に無条件で応えてあげてくださいね♪
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何してるの?
2018-02-20
子どもたちが夢中になって取り組んでいることを、大人が見ると「何してるの?」と思うことが多くあります。それは、我々大人が、その行動の意味、目的を理解していないからです。大人は生活、そして人生を豊かにするため、また家族、家庭を支えるという大きな目的をもって行動しています。みんな頑張っています。お疲れ様です。しかし、その大人目線で、子どもたちの行動を分析してはいけません。子どもたちの行動の基本、それは「これからこの世界で生き抜くための力を自分で獲得するぞー!いろんなものをさがせー!見つけろー!さわってみよー!やってみようー!」なのです。見たい、聞きたい、触りたい、知りたい、子どもたちも、大人同様、しっかりと目的を持って動いていることを知ってください。そして、ゆとりある眼差しで見守ってください。子どもたちの未来のために♪
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ありがとう♪
2018-02-02
「ありがとう」の一言が子どもたちに自信を授けます。誕生から数年が過ぎるころ、今日までの大人の行動をしっかりと見て、覚えている子どもたちは、自分でも大人の行動を真似てみたくなります。ティッシュをつまんで持って来たり、食器を運んでくれたり、時には携帯電話が鳴ると呼び出し音のする場所を丁寧に探して、急いで持って来てくれたりもします。しかしティッシュは半分にちぎれ、お皿からは汁がこぼれ、嬉しそうに走ったあげく、途中で転げて携帯電話は床にダイビングします。嫌な予感通りの結末です。しかし、ここで子どもに掛ける言葉、それはにっこり笑顔で「ありがとう」です。理屈は要りません。「ありがとう」の一言でいいのです。そして可能であれば、抱きしめてあげてください。汚れて嫌、壊れて嫌、そんなことより本当に価値のあるものをしっかりと抱きしめてください。自分の行動を認めてもらえたという思いは、すぐに自信へとつながります。そして時を待たずに様々なことに挑戦し、喜ばれることに喜びを見出します。
「ありがとう」の一言は、子どもたちに自信という素晴らしい魔法をかけてくれる大切な言葉です。
簡単な魔法ですので、今日から試してみてくださいね♪
 
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言語に対する理解と実践
2018-01-19
言語とは、人間だけが持っている特許的能力である。言語は、生まれた場所によって母語が異なるように、環境からの影響を多大に受ける性質をもっている。
言い換えれば環境の有無によっては、発達が大きく異なる能力なのだ。言語能力の習得は、環境を整えて待っていては手遅れになる。ましてや、出現を待っているだけでは現れない。言語の力は、親(大人)と協力して、自ら掴み取るものである。
胎児の時、すでに聞くことが始まっており、生後の親との関わり方、日常の会話、適切な環境、教育が言語の力を養っていく。大人は生後からのコミュニケーション、言語を中心とした、密な関わりを積極的に行う必要がある。それが将来、想像力、社交性、外向性、協調、自信、コミュニケーション能力等、脳のあらゆる分野に大きな影響を与える力を持っていることも知らなればならい。決して会話の出来る年齢到達を待ってはいけない。言語とは、知性そのものであり、全ての能力は言語から始まっているといっても過言ではない。人間が人間としてここまで進化を続けられた背景には、言語能力の習得熟練、そしてコミュニケーションが必要不可欠な要素である。言語能力の向上こそが、脳を肥大化させ、すべての知性の土台となっている。言語教育(絵本・話し掛け語り掛け・会話)に早すぎるということはない。
 
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